ラメ(Lamé)の特徴と歴史

映画「クレオパトラ」(1934年)に使われた、金色ラメとエメラルドが施された女王の寝室用ガウン。トラヴィス・バントンのデザイン。関連コラム
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ラメの特徴

ラメ(Lamé)は金箔・銀箔で飾る意味です。

そこから転じて、金糸や銀糸を織りこんだ一種の金襴(織物)のこともラメといいます。ラメはブロケードや日本錦に比べ、しなやかな手ざわりをもっています。

1960年代に金属片が衣服に使われるようになり、金属を使った糸や織物もラメとよぶようになりました。この時代は「ラメ入り」の衣装がとても流行しました。

事例に2つの記事を紹介します。

夜の装いについての小事典:ルリ・落合
ここに紹介する「夜の装いについての小事典」は「婦人画報」1967年12月号18頁・19頁に掲載されたものです。今号は「夜の集まりに着るコートとドレス」を特集していて、その延長にこのコーナーが設けられていたと考えられます。コーナー名のすぐ下に
ファッションのポイント メタリック:松田和子
モデルは松田和子。この写真が白黒で掲載されたことが痛いです。ラメ入りストッキングはおそらくグレー系の色でしょうが、うーん。モデルの強い目と可愛いアヒル口におすすめ…。モデルの穿くおそらくはグレー調だったであろうラメに妄想が尽きません…。

次の写真はセシル・B・デミル監督の映画「クレオパトラ」(1934年)に使われた、金色ラメとエメラルドが施された女王の寝室用ガウンです。

トラヴィス・バントンがデザインし、女王クレオパトラ役を演じたクローデット・コルベールが着ました。

映画「クレオパトラ」(1934年)に使われた、金色ラメとエメラルドが施された女王の寝室用ガウン。トラヴィス・バントンのデザイン。

映画「クレオパトラ」(1934年)に使われた、金色ラメとエメラルドが施された女王の寝室用ガウン(トラヴィス・バントンのデザイン) By pop culture geek from Los Angeles, CA, USA – Debbie Reynolds Auction – Claudette Colbert gold-lame and emerald royal boudoir gown from “Cleopatra” (1934)Uploaded by SunOfErat, CC BY 2.0, Link

用途

古くは聖職服、古式儀礼服などに多用されました。

豪華な感じがすることから、昔からヨーロッパで夜の装いに多用されてきました。イブニング・ドレスに用いたり、ドレスの一部分に装飾として使ったりします。和服ではあらたまった感じの帯などに使われました。

1967年ごろから新しい素材を用いた宇宙ルック(スペース・ルック)の流行につれ、セーター、スーツ、ストッキングなどにも採り入れられるようになり、メタリックな素材感が新しい時代感覚にマッチするとして、昼の装いにも用いられるようになりました。

ラメ糸(ラメし)

ラメ糸とは金色や銀色の糸のことです。

化学繊維が発達する1960年代以前は金箔糸・銀箔糸がラメ糸の中心でしたが、化繊が普及してからは、金色の糸か銀色の糸ならラメ糸とよんでいます。

化学繊維のラメ糸は次のような作り方にもとづいています。アセテートポリエステルのごく薄い膜状のものに、着色したアルミニウムの蒸気を真空内で吸着させたものをつくり、これを細い糸状に切って平糸にしたり、細いしん糸に巻きつけてより糸にしたりします。

また、鳥の子紙の片面に漆(うるし)を塗って、これを細く切って綿糸に巻きつけたラメ糸もあります。帯地、婦人着尺地(きじゃくじ)などの紋(もん)織のよこ糸に使われることが多かったのですが、1960年代頃からドレス地や靴下(ソックス、ストッキングタイツ)などにも多用されました。

ラメクロス:lamé-cloth

ラメクロスは金属などの切箔や金属糸(ラメ、ラメ糸)を部外的に使って紋柄に織り出した織物の総称です。

組織は平織、綾織、繻子織、その他いろいろなものがあります。多くの場合ジャカード機で織られます。

レースやニットに応用される場合もあります。

切箔というのは、金、銀、錫、アルミニウムなどの金属の箔を漆で和紙にはり合わせ、細く切って糸状にしたものです。洗濯に弱い金属糸は、練り絹糸や人絹糸などを芯にしてこれに金属の切箔を螺旋状に巻きつけます。

また、金属糸を普通糸と撚り合わせたものもあります。

ポリエステル・フィルムやアセテート・フィルムにアルミ箔を接着したものや、アルミニウムをポリエステルに真空蒸着した切箔は軽く、製織しやすく、洗濯にも耐えやすいものです。1960年代・1970年代には、これらをイヴニング・ドレスやブラウスなどの婦人用服地、婦人用帽子、トリミング・縁飾り、袋物などに使いました。

らめすてら

1950年頃に新潟県十日町市で織りはじめられた和服生地。

緯(よこ)に銀糸を織り込んだもので、文様を織り出したものもある。多くは後染加工せずに、イヴニング・ドレスや訪問着に使われました。略して「銀ラメ」や単に「ラメ」ともいいました。

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